海技士とは?資格や仕事の内容から年収・就職・転職先までわかりやすく解説!

Marine Engineer

最近、転職を考えているんですが、海技士って実際どんな仕事なんですか?

いい質問ですね。
海技士は“海のプロフェッショナル”として世界で活躍できる仕事なんですよ。

あなたも「専門性の高い資格を取って、グローバルに活躍したい」と思ったことはありませんか?

そんなあなたにおすすめなのが、海技士です。

海技士は、船舶の安全な運航を支える専門職として国際的に活躍できるだけでなく、AI時代にもなくならない”高度な専門技術”の仕事です。

なぜなら、船舶の操縦や機関の管理などは、人の経験と判断が必要で、機械には代わりにくいからです。

この記事では、海技士の資格の種類・仕事内容・試験内容・就職先・年収までをわかりやすく解説します。

「航海と機関の違い」や「どんな職場で働けるのか」など、あなたのキャリア選びに役立つ情報が満載です。

国際的に通用する技術と安定を手に入れたい人は、この記事を読むことでその”確かな道筋”が見えてくるはずです。

この記事でわかること
  • 海技士とはどんな資格か
  • 航海・機関・通信の違いとそれぞれの役割
  • 資格取得に必要な勉強内容と合格率
  • 就職・転職先での働き方や年収の目安
  • 海技士がキャリアアップできる方法
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目次

海技士とは?資格の種類・仕事内容・取得方法をわかりやすく解説

海技士の役割と仕事内容

「海技士」とは、船舶の運航・機関管理・通信を担う国家資格です。

貨物船やタンカー、フェリー、客船などの安全な航海を支え、世界中の海を舞台に活躍します。

つまり、私たちの生活を”海運の面”から支える仕事です。

海技士の役割と重要性

たとえば、あなたがスマートフォンを手にする瞬間。

その製品の部品や原材料の多くは、必ず海上輸送を経て日本に届いています。

航路の選定1つ、機関の整備1つでも誤れば事故や遅延のリスクがあり、高い専門知識と正確な判断力が求められます。

海技士の主な仕事内容
  • 船舶の操縦・航海計画の立案(航海士)
  • エンジンや発電機などの機関管理・保守(機関士)
  • 船内外との通信業務(通信士)
  • 貨物の積載管理・安全確保
  • 緊急時の対応・危機管理

こうした業務は「海技士」の資格を持つ人しか行えません。

資格があるからこそできる”独占業務”であり、まさに”海のプロフェッショナル”の象徴です。

資格の種類は大きく4つ

海技士には、「航海」「機関」「通信」「電子通信」の4つの部門があります。

種類主な業務内容主な就職先特徴
航海船舶の操縦・航海計画・荷役管理海運会社、フェリー会社、水先案内人など船長・航海士への道
機関エンジン・発電機の運転・保守点検海運会社、造船会社、プラント関連など機関長・機関士への道
通信船舶と陸上・他船との無線通信(従来型)大型船舶の通信士(需要は限定的)特殊な専門職
電子通信レーダー・GPS・電子海図など電子機器の運用・保守現代船舶全般(需要増加中)最新技術に対応

多くの人が「航海」または「機関」から挑戦し、経験を積んで上級の等級へステップアップします。

近年は電子機器の高度化により、「電子通信」の需要が高まっているのも特徴です。

この段階制度のおかげで、計画的にキャリアを積み上げられるのが特徴です。

試験概要と取得方法

試験は年に複数回実施され、筆記試験と口述試験(面接)に分かれています。

  • 筆記試験:航海術・運用・法規・英語などの知識問題
  • 口述試験:実務的な判断力や知識を問う面接試験

受験資格には一定の乗船履歴が必要。

海技教育機関(商船大学・商船高専・海上技術学校など)での実習や乗船経験が必須です。

勉強方法は、学校での教育が中心ですが、独学で挑戦する人もいます。

実際、過去問題集海技士試験対策の参考書を活用し、効率的に学べます。

「働きながら上級資格を取りたい」人にとって、計画的な学習が鍵となります。

海技士資格の将来性

世界貿易の約90%は海上輸送に依存しており、グローバル化が進む限り海技士のニーズは高まり続けます。

国土交通省のデータでも、日本人海技士の高齢化と人材不足は深刻。

この状況は、資格保有者にとって大きなチャンスです。

※国土交通省「海技人材の確保のあり方に関する検討会とりまとめ(概要)」より引用

こんな人におすすめ
  • 海や船が好きで、グローバルに働きたい人
  • 高度な専門技術を身につけたい人
  • 安定した高収入を得たい人
  • 責任感があり、チームで働ける人

海技士は「専門性が高く、国際的に活躍できる」国家資格。
グローバルなキャリアを築ける”実践力の証”です。

海技士の資格区分(航海・機関・通信・電子通信)と等級の違い

結論から言うと、担当する業務内容(操船か機関管理か通信か)と、乗船できる船舶の規模・役職が違う、それが資格区分と等級の大きな違いです。

航海士資格とは?

船を操り、安全な航海を支える仕事。

航海士は、船舶の操縦・航海計画の立案・荷役管理・安全管理を担当します。

たとえば、貨物船の航路を決め、気象情報を分析し、安全に目的地まで運ぶのが主な役割です。

イメージとしては「船のパイロット」として、船全体の運航を指揮する立場。

等級は1級から6級まであり、上級ほど大型船舶や上位役職に就けるため、キャリアアップの道筋が明確です。

実際、新人は下級の等級から始め、経験を積んで上級資格を取得し、最終的に船長を目指すのが一般的なルートです。

機関士資格とは?

船を動かす”心臓部”を守る仕事。

機関士は、船のエンジン・発電機・ボイラーなど、機械設備の運転・保守・点検を担当します。

航海士が船を”操縦する”のに対し、機関士は船を”動かし続ける”ための技術を支えます。

設計・故障対応・燃料管理など、エンジニアとしてのスキルが求められ、技術力と責任感が重視される職種です。

機関士も1級から6級まであり、上級資格を持つ人は機関長として機関部門全体を統括し、収入・役職ともに高いポジションを得られます。

通信士・電子通信士資格とは?

船の”目と耳”を支える通信のスペシャリスト。

通信士は、船舶と陸上の無線通信を管理し、緊急時の連絡や航海情報の送受信を担います。

一方、電子通信士は、レーダー・GPS・電子海図システム(ECDIS)・自動船舶識別装置(AIS)など、現代船舶に不可欠な電子機器の運用・保守を担当します。

現代では通信技術の発達により、従来型の通信士の需要は限定的ですが、電子通信士は船舶の電子化・自動化に伴い需要が増加しています。

大型船舶では専門の電子通信士が配置されることも多く、電子機器や通信技術に強い人材は重宝されます。

等級と合格率の違い

等級乗船できる船舶規模主な役職難易度
1級すべての船舶船長・機関長最高難度
2級3,000トン以上一等航海士・一等機関士上級
3級3,000トン未満二等航海士・二等機関士中級
4級小型船舶三等航海士・三等機関士初級
5級・6級沿海・内航船舶下級士官入門レベル

下級資格から始めて経験を積み、段階的に上級資格へステップアップするのが一般的です。

この段階制度のおかげで、実務経験を積みながら計画的にキャリアアップできるのが海技士の魅力です。

年収・キャリアの違い

資格平均年収主な職場将来性
下級(4〜6級)約400〜500万円内航船・フェリー・小型船舶経験を積むスタート段階
中上級(1〜3級)約600〜1,000万円以上外航船・大型タンカー・客船船長・機関長として高収入

上級資格を取得すれば、船長や機関長として高い責任と収入を得られます。

さらに陸上勤務(海運会社の管理職)へ転身する道もあり、長期的なキャリア形成がしやすい職業です。

どの資格を目指すべき?

航海士機関士
船の操縦や航海に興味がある
リーダーシップを発揮したい
機械やエンジニアリングが好き
技術を極めたい

まずは自分の適性を見極め、下級資格から始めて経験を積む。
これが海技士としての王道ルートです。

ここで一歩踏み出したい方へ

資格取得に向けて準備を始めるなら、過去問題集や専門教材の活用が効率的です。

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試験の概要と合格率

結論から言うと、正しい準備と実務経験があれば、計画的に合格を目指せます。

ただし、筆記と口述の両方で”広範な知識と実践的な判断力”が求められるため、海技教育機関での学習や乗船実習が重要です。

試験の基本構成

海技士試験は、「筆記試験」と「口述試験」の2段階構成です。

航海・機関・通信それぞれで試験内容が異なります。

筆記試験(知識問題)

航海術・運用・法規・英語などが出題されます。

内容は幅広いですが、過去問の傾向が強いため、過去問題集を繰り返すことが合格の近道です。

口述試験(面接)

実務的な判断力や知識を問う面接形式の試験です。

航海計画や緊急時の対応など、実践的な質問に的確に答えるスキルがカギとなります。

筆記試験に合格した人だけが口述試験に進める仕組みです。

年複数回のチャンスがある

海技士試験は、年に複数回(2〜4回程度)実施されます。

等級や部門によって日程が異なるため、計画的に受験できるのがメリットです。

受験料は等級により異なりますが、数千円〜1万円程度。

各運輸局のホームページから申し込みができます。

>>>参考:申し込みはこちら(関東運輸局HP)

合格率と難易度

海技士の試験は、等級によって難易度が大きく異なります。

等級筆記試験合格率口述試験合格率総合難易度
1級約30〜40%約60〜70%最高難度
2〜3級約40〜50%約70〜80%中〜上級
4〜6級約50〜60%約80〜90%初級

※年度により変動あり

下級資格は比較的合格しやすく、しっかり準備すれば半数以上が合格できる難易度です。

一方、1級は高度な知識と経験が求められ、海のプロフェッショナルとしての実力が試されます。

勉強方法の選択肢

勉強方法特徴向いている人
海技教育機関体系的な教育と実習。就職支援あり。若年層、本格的に海技士を目指す人
独学(教材)費用が安く、自分のペースで進められる。すでに乗船経験がある人、上級資格取得者
通信教育働きながら学べる。添削サポートあり。社会人、キャリアアップを目指す人

中でも人気が高いのは海技教育機関です。商船大学や海上技術学校などで、実習を含めた本格的な教育が受けられます。

すでに乗船経験がある人は、過去問題集や参考書を活用した独学も効果的です。

合格までの目安勉強時間

  • 下級(4〜6級):約200〜300時間(3〜6か月)
  • 上級(1〜3級):約500時間以上(1年〜)

海技教育機関での学習と乗船実習を組み合わせることで、実践的なスキルも同時に身につきます。
特に筆記対策は「過去問を徹底的に解く」ことで傾向をカバーできます。

合格のコツ

  • 筆記は過去問中心で反復学習
    • 出題パターンは毎年似ているため、過去問の繰り返しが最も効率的。
  • 口述は実務経験を活かす
    • 乗船実習で得た知識を整理し、的確に説明できるようにする。
  • 模擬試験で本番慣れをする
    • 時間配分や緊張への対策として、模擬試験は非常に有効。

資格取得にかかる費用・勉強方法

海技士の資格、取るためにいくらかかるの?

実際にかかる費用は、学習方法によって大きく変わります。

ここでは、海技教育機関・独学・通信教育それぞれの費用感と特徴をわかりやすく比較します。

学習方法の比較

勉強法総費用学習効率向いている人
独学約3〜10万円乗船経験が必要既に海で働いている人
通信教育約10〜30万円効率が高い働きながら上級資格を目指す人
海技教育機関約100〜500万円最も確実若年層・本格的に海技士を目指す人
独学で取得する場合

メリット

  • 費用が安く、自分のペースで学べる
  • 教材と過去問で手軽に始められる

デメリット

  • 乗船履歴が必要で、未経験では受験不可
  • 実践的なスキルが身につきにくい

すでに海で働いている人や、上級資格を目指す人に向いている学習スタイルです。

通信教育で学ぶ場合

メリット

  • 働きながら学べる
  • 添削指導で理解を深められる
  • スキマ時間で効率的に学習可能

デメリット

  • 独学より費用がかかる(約10〜30万円)
  • 自己管理が必要

乗船中の空き時間を活用して、“上級資格取得”を狙える効率的な学び方です。

海技教育機関で学ぶ場合

メリット

  • 体系的な教育と実習で確実にスキル習得
  • 乗船実習で実務経験を積める
  • 就職サポートが充実
  • 同じ目標を持つ仲間と学べる

デメリット

  • 費用が高い(年間100万〜500万円以上)
  • 数年の通学期間が必要

未経験から本格的に海技士を目指す人には最適。
資格取得から就職まで一貫して学べる確実なルートです。

若年層は海技教育機関、すでに海で働いている人は独学や通信教育

それぞれの状況に合った学習方法を選ぶことが成功の鍵です

資格取得に必要な費用の内訳

項目下級(4〜6級)上級(1〜3級)備考
受験料約5,000〜10,000円約10,000〜15,000円年複数回の試験
教材・テキスト代約5,000〜20,000円約10,000〜30,000円独学の場合
通信教育費用約100,000〜200,000円約200,000〜300,000円教材により差
海技教育機関(通学)約100〜300万円約300〜500万円実習・就職支援あり

海技士の資格を取るメリット

メリット
国際的に通用する専門技術が手に入る
国際的に通用する専門技術が手に入る

海運は、世界経済を支える重要なインフラ。

海技士の資格は国際的に認められており、日本だけでなく世界中の船で働くことができます。

つまり、グローバルに活躍できる”プロフェッショナルスキル”なのです。

実際に国土交通省の調査でも、海技士の需要は世界的に高まっており、特に日本人海技士は信頼性が高く評価されています。

有資格者はどの国の海運会社でも”即戦力”として歓迎されます。

メリット
高収入・安定した雇用が期待できる
高収入・安定した雇用が期待できる

海技士は専門性が高く、一般的な職業よりも高収入が期待できます。

  • 外航船の航海士・機関士
  • 大型タンカーの船長・機関長
  • 海運会社の管理職
  • 水先案内人(パイロット)
  • 造船・プラント関連企業

など、海運業界全体で活躍の場があります。


さらに上級資格を持っていれば船長・機関長として年収1,000万円超も可能です。

メリット
キャリアの選択肢が広がる
can become independent

海技士の資格は、船上だけでなく陸上でも活かせる万能資格です。

経験を積めば、海運会社の運航管理、造船会社の技術職、海事コンサルタント、教育機関の講師など、多様なキャリアパスが開けます。

自分のライフステージに合わせて、船上と陸上を行き来できる――。

それは、他の職業にはない「働き方の自由」そのものです。

メリット
段階的にキャリアアップできる
Opportunities for career advancement

海技士は等級制度があり、経験を積むごとに上級資格を取得できます。

下級航海士から始めて、船長へ。
下級機関士から機関長へ。

明確なキャリアパスがあるため、努力が確実に報われる仕組みになっています。

資格は「経験の証明」であり「収入アップの階段」でもあるのです。

メリット
世界を見ながら働ける誇りを得られる
needed by society

世界中の港を巡り、異文化に触れ、地球規模の物流を支える。

自分の仕事が”世界経済を支えている”と実感できるのは、海技士ならではの喜びです。

海技士の就職・転職先とキャリアアップの道

就職・転職先とキャリアアップの道

「資格を取ったら、どんな仕事に就けるの?」「収入はどのくらい上がるの?」

この疑問に答えるために、ここでは海技士の就職・転職のリアルを詳しく見ていきましょう。

海技士は、資格を取った瞬間に”業界から求められる人材”になります。

専門性が高く、国際的にも通用するため、キャリアの可能性は非常に広いのが特徴です。

海技士の主な就職先

海技士の資格を取得すると、海運業界を中心に幅広い分野での就職や転職が可能になります。

「資格を取ったらどこで働けるのか?」を具体的にイメージできるように、代表的な就職先とその特徴を紹介します。

就職先の例
外航海運会社(国際航路)

最も人気があるのが、外航海運会社での勤務です。

コンテナ船・タンカー・バルクキャリアなどの大型船舶で、世界中の港を巡りながら貨物を輸送します。

航海士として船舶の操縦や航海計画を担当したり、機関士としてエンジンや機械設備の管理を行います。

高収入・グローバルな経験が得られるため、キャリアの第一歩として最適です。

また、数か月乗船・数か月休暇というサイクルで働くことが多く、メリハリのある働き方ができます。

就職先の例
内航海運会社(国内航路)

国内の港間を結ぶ内航海運も、海技士の重要な活躍の場です。

フェリー・タンカー・貨物船などで、日本国内の物流を支えます。

外航に比べて航海期間が短く、家族との時間を大切にしたい人に向いています。

日本の産業を下支えする重要な役割であり、安定性の高い就職先といえます。

また、内航船員の高齢化が進んでおり、若手海技士の需要が非常に高まっています。

就職先の例
フェリー・旅客船会社

フェリーやクルーズ客船で、人を安全に運ぶ仕事です。

航海士・機関士として、船舶の運航や設備管理を担当します。

この分野では、乗客サービスの要素もあるため、「人と接する仕事がしたい」という人にも向いています。

観光需要の高まりとともに、クルーズ船の運航も増えており、将来性のある分野です。

就職先の例
水先案内人(パイロット)

港や狭い水域で船舶を安全に誘導する水先案内人は、海技士の最高峰ともいえる職業です。

船長経験や上級資格が必要で、高度な操船技術と判断力が求められます。

収入も非常に高く、年収1,000万円以上が一般的です。

ベテラン海技士のキャリアゴールとして人気があります。

就職先の例
造船会社・海事関連企業

造船会社では、船舶の設計・試運転・技術営業などで海技士の知識が活かせます。

実際に船を動かした経験があるからこそ、現場のニーズを理解した設計や提案ができるのです。

また、海事コンサルタントや船舶管理会社など、陸上勤務への転身も可能です。

長期的なキャリア形成を考える上で、選択肢の幅が広がります。

就職先の例
海上保安庁・官公庁

海上保安庁や国の調査船などで、海の安全を守る仕事です。

救難活動・密輸取締・海洋調査など、社会貢献性の高い業務に携わります。

公務員としての安定性と、海技士としての専門性を両立できる魅力的な選択肢です。

平均年収とキャリア別の給与例

結論から言うと、海技士の平均年収は約600万円前後。

ただし、資格の等級・経験年数・働く船種・役職によって大きく差が出ます。

「高収入を得たい」「将来的に年収を上げたい」という方は、ここで紹介するキャリア別の給与イメージを参考にしてみてください。

■ 海技士の平均年収(全体)

国土交通省の調査によると、海技士を含む”船員”の平均年収は約600〜700万円。

月収でおよそ40万〜50万円が相場です。

これは、日本の平均年収(約470万円)を大きく上回る水準。

さらに資格手当や航海手当が付く企業も多く、上級資格を持つ人は30代で年収800万円台も珍しくありません。

■ キャリア別の年収イメージ

経験・資格年収の目安特徴・仕事内容
練習生・見習い約300〜400万円実習生として基礎を学ぶ期間
三等航海士・三等機関士(4級)約450〜550万円初級士官として現場経験を積む
二等航海士・二等機関士(3級)約600〜750万円中型船舶の中堅として活躍
一等航海士・一等機関士(2級)約800〜1,000万円大型船舶の上級士官
船長・機関長(1級)約1,000〜1,500万円以上船全体の責任者
高い専門性と経験
水先案内人約1,200〜2,000万円最高峰の専門職

このように、資格と経験を積むほどに収入が上がる”実力主義”の世界です。
学歴よりもスキルと実績が重視されるため、努力が報われやすい職業といえます。

年収を上げる3つのポイント

  • 資格の等級を上げる
    • 下級資格から上級資格へステップアップすることで、扱える船舶の規模が広がり、役職も上がります
  • 外航船で働く
    • 外航船は内航船に比べて給与水準が高く、グローバルな経験も積めます。
  • 水先案内人や管理職を目指す
    • 船長・機関長を経験後、水先案内人や海運会社の管理職に転身することで、さらに年収を伸ばせます。

「資格で収入が上がる」は本当か?

たとえば、同じ海運会社で働いていても、上級資格を持つ人には役職手当や資格手当が支給されるケースが多く、
年単位で見ると数百万円の差になります。

さらに、1級資格を取得すると船長・機関長の資格要件を満たせるため、年収が一気に上がります。

資格を取って5年で年収が300万円上がった。
そんな声が多いのも海技士の世界です。

海技士がキャリアアップできる職種

海技士の魅力は、資格を取って終わりではなく、その後のキャリアアップの道が明確に用意されていることです。

現場で経験を積むほどに、上級士官・船長・機関長・専門職と、自分の強みを活かした”成長のステージ”が待っています。

上級士官(一等航海士・一等機関士)

現場で数年の経験を積むと、船長・機関長を補佐する一等航海士・一等機関士に昇進します。

航海計画の立案や機関部門の統括など、船の運航において重要な役割を担います。

このポジションでは、若手の指導や緊急時の判断も任され、リーダーシップが求められます。

この段階で、1級資格の取得を目指す人が多く、次のステップである船長・機関長への道が開かれます。

船長・機関長(船全体の責任者)

海技士のキャリアの頂点が船長・機関長です。

主な業務内容
  • 船全体の安全管理・運航指揮
  • 乗組員の統率・教育
  • 緊急時の最終判断
  • 会社・荷主との連絡調整

高い責任と引き換えに、年収は1,000万円以上が一般的です。

長年の経験と1級資格を持つ船長・機関長は、海のプロフェッショナルとして最高の敬意を受けます。

水先案内人(パイロット)

港や狭い水域で船舶を安全に誘導する水先案内人は、海技士の最高峰ともいえる職業です。

船長経験や1級資格が必須で、高度な操船技術と判断力が求められます。

この資格を持つと、

  • 大型船舶の入出港サポート
  • 難所での航路案内
  • 港湾当局との連携

など、専門性の高い業務に携わります。

年収は1,200〜2,000万円クラスも珍しくありません。

④ 海運会社の運航管理・陸上勤務

船上経験を活かして、海運会社の陸上勤務に転身する道もあります。

運航管理・船舶管理・安全管理など、船の運航を陸上からサポートする仕事です。

現場を知っているからこそ、実践的な判断や改善提案ができます。

家族との時間を大切にしたい人や、体力的に船を降りたい人にとって、理想的なキャリアチェンジです。

⑤ 造船会社・海事コンサルタント

海技士の経験を活かして、造船会社の設計・試運転・技術営業に携わる道もあります。

また、海事コンサルタントとして、船舶管理や海運戦略のアドバイザーになる人もいます。

実務経験があるからこそ説得力があり、企業から重宝される存在です。

海技士のスキルが活かせる他業界

海技士のスキルは、「船の仕事」だけにとどまりません。

航海術・機械知識・安全管理・国際規格への対応などの技術は、さまざまな業界で応用できる万能スキルです。

特に近年は、海洋開発・エネルギー・物流の高度化により、海技士の知識を持つ人材の価値が高まっています

海技士が活躍できる主な業界と、各分野の今後の成長予測を合わせて紹介します。

① 海洋開発・エネルギー業界

洋上風力発電・海底資源開発・メタンハイドレート採掘など、海洋エネルギー分野が急成長中。

政府の予測では、洋上風力発電市場は2030年までに現在の10倍に拡大

海上プラットフォームの運用・保守には、海技士の知識が不可欠です。

具体的な仕事例
  • 洋上風力発電施設の運航管理
  • 海底資源探査船の操船・機関管理
  • 海洋調査船での観測業務
  • 石油・ガスプラットフォームの保守

「海洋×エネルギー」将来性・専門性・社会貢献性がそろう成長業界

② 物流・サプライチェーン管理業界

グローバル貿易の拡大により、物流管理の高度化が進んでいます。

海運実務を知る人材は、物流会社や商社でサプライチェーンの最適化に貢献できます。

具体的な仕事例
  • 海運ロジスティクスの企画・管理
  • 輸出入業務のコーディネート
  • 港湾運営会社の管理職
  • 商社の海運部門

「実務経験×物流知識」が武器になる、グローバルビジネスの要

③ 造船・船舶設計業界

造船会社では、実際に船を動かした経験が設計や品質管理に活かせます。

日本の造船業は技術力が高く、海外からの受注も多い成長分野です。

具体的な仕事例
  • 船舶設計・試運転業務
  • 品質管理・検査業務
  • 技術営業・海外プロジェクト管理
  • 船舶修理・改造の技術指導

「現場経験×技術知識」日本の高い造船技術を支える存在

④ 海事教育・人材育成業界

経験豊富な海技士は、教育機関の講師や訓練指導として活躍できます。

商船大学・海上技術学校・民間訓練機関などで、次世代の海技士を育てる重要な役割です。

具体的な仕事例
  • 海技教育機関の講師
  • 実習船の指導教官
  • 企業内研修の講師
  • 海事コンサルタント

「経験を伝える」キャリアの最終ステージとしても理想的

⑤ 官公庁・海事行政

国土交通省・海上保安庁・港湾局など、海事行政の分野でも海技士の経験が活かせます。

海の安全・環境保護・国際規則の策定など、公共性の高い仕事です。

具体的な仕事例
  • 海上保安庁での救難・取締業務
  • 船舶検査官・航行安全指導官
  • 海事行政の企画・立案
  • 国際海事機関(IMO)での業務

「海の安全を守る」社会貢献性と安定性を両立

転職を成功させるコツと情報収集の方法

資格を取ったけど「どんな会社を選べばいいのか」「どう転職活動を進めればいいのか」が分からない・・・

おすすめの情報収集方法と転職を成功させる3つのコツをご紹介します!

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転職を成功させるための3つのコツ

① 自分の「キャリア目標」を明確にする

まず最初に大切なのは、転職の目的を明確にすることです。

  • 収入を上げたいのか
  • 働き方を改善したいのか
  • グローバルに活躍したいのか

目的を明確にすることで、“合う会社”と”合わない会社”が自然と見えてきます。

  • 「高収入を得たい」→ 外航海運会社や大手海運企業
  • 「家族との時間を大切にしたい」→ 内航船やフェリー会社
  • 「陸上勤務に転身したい」→ 運航管理や造船会社

自分がどんな未来を望んでいるかを言語化しておくことが、転職活動のスタートラインです。

② 資格と経験を”強み”として整理する

採用担当者は、資格そのものよりも「その資格でどんな実績を出したか」を見ています。

  • どんな船に乗船してきたのか
  • どんな役割を担ってきたのか

を具体的に伝えられることが重要です。

そのためには、職務経歴書に以下のような実績を加えると効果的です。

  • 乗船した船舶の種類・トン数
  • 担当した航路・寄港地
  • 役職・担当業務
  • 資格取得によって改善した業務

こうした「具体的な経験」を示すことで、あなたのスキルが企業にとってどんな価値を生むのかが伝わりやすくなります。

③ 海運業界専門の情報源を活用する

海技士の求人は、一般的な転職サイトよりも、海運業界専門の情報源を使うほうが効率的です。

情報収集の方法
  • 海運会社の採用サイトを直接チェック
  • 業界団体(日本船主協会など)の求人情報
  • 海技教育機関のOBネットワークを活用
  • 専門の転職エージェントに相談

「業界を知る人に聞く」ことで、条件の良い非公開求人にも出会いやすくなります。

転職活動の進め方(3ステップ)

  • 情報収集:業界団体や専門サイトで求人をチェック
  • 応募準備:経験を整理し、職務経歴書を作成
  • 面接対策:乗船経験や資格を具体的に説明できるよう準備

計画的に進めることで、自力で探すよりも効率よく理想の職場に出会える可能性が高まります。

まとめ|海技士は「高度な専門性」と「国際的に通用する技術」を持つ国家資格

海技士とは、船舶の安全な運航を支える国家資格です。

航海士として船を操り、機関士としてエンジンを守り、通信士として情報をつなぐ、海のプロフェッショナルとして世界中で活躍します。

この資格の魅力は、国際的に通用する専門技術と、努力が収入に直結するキャリアパスにあります。

海技教育機関で学び、経験を積み、上級資格を取得すれば、船長・機関長・水先案内人など、高収入・高ステータスの道が開けます。

海技士のメリット
  • 国際的に通用する国家資格:世界中で認められる専門技術
  • 高収入が期待できる:船長・機関長で年収1,000万円以上も
  • 明確なキャリアパス:等級制度で段階的に成長できる
  • グローバルに活躍:世界中の海を舞台に働ける
  • 陸上勤務への転身も可能:運航管理・造船・教育など幅広い選択肢
  • 社会貢献性が高い:世界経済を支える重要な仕事

「グローバルに活躍できる専門技術を身につけたい」
そう思う人にとって、海技士はまさに理想の選択肢です。

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テキスト中心で図やイラストが多く、初心者にも分かりやすい
最近はスマホや動画も併用
講座によって異なるが、1〜7万円程度が多い
分割払い可
自宅で自分のペースで進める通信学習
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資格によって異なるが標準は3〜12ヶ月
試験時期に合わせたカリキュラム
添削・質問受付・法改正情報の通知など。初めてでも安心の体制
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映像講義+テキストで効率重視
10〜30万円前後
合格で全額返金などの制度もあり
オンライン映像授業が中心スマホ・PCで学習可短期集中型
(数ヶ月〜1年程度)
講師への質問制度、添削、月1ホームルームなど充実
ヒューマンアカデミー
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テキスト+DVDまたは動画教材
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教育訓練給付制度の対象講座もあり
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この記事を書いた人

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資格を通じて“働く”をもっと前向きにするメディアでありたいと考えています。

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