測量士・測量士補とは？資格や仕事の内容から年収・就職・転職先までわかりやすく解説！

あなたも「安定した専門職に就きたい」「技術を身につけて将来に備えたい」と思ったことはありませんか?

そんなあなたにおすすめなのが、測量士・測量士補です。

測量士・測量士補は、すべての建設・土木工事の起点となる「測量」を担う国家資格として、長く活躍できるだけでなく、AI時代にもなくならない”手に職”の仕事です。

なぜなら、現場での実測や測量計画の作成は、人の経験と判断が必要で、機械には代わりにくいからです。

この記事では、測量士・測量士補の資格の種類・仕事内容・試験内容・就職先・年収までをわかりやすく解説します。

「測量士と測量士補の違い」や「どんな職場で働けるのか」など、あなたのキャリア選びに役立つ情報が満載です。

技術と安定を手に入れたい人は、この記事を読むことでその”確かな道筋”が見えてくるはずです。

測量士・測量士補とは?資格の種類・仕事内容・取得方法をわかりやすく解説

測量士・測量士補の役割と仕事内容

測量士・測量士補の役割と重要性

たとえば、あなたが通る道路や住んでいる家。

その建設の第一歩には、必ず測量士・測量士補の手仕事があります。

わずか数センチのズレでも、建物の安全性や工事の進行に大きな影響を与えるため、高い専門知識と正確な作業が求められます。

こうした業務は「測量士」または「測量士補」の資格を持つ人しか行えません。

資格があるからこそできる”独占業務”であり、まさに”手に職”の象徴です。

資格の種類は2つ

測量士・測量士補には、「測量士」と「測量士補」の2種類があります。

種類	業務範囲	主な就職先	難易度
測量士補	測量士の作成した計画に従い測量を実施	測量会社、建設会社など	初心者向け
測量士	測量計画の作成から実施まですべて担当	測量会社、ゼネコン、官公庁など	中〜上級者向け

多くの人がまず「測量士補」から挑戦し、経験を積んで「測量士」へステップアップします。

この2段階制度のおかげで、未経験でも始めやすく、着実にキャリアを積み上げられるのが特徴です。

試験概要と取得方法

試験は年に1回(5月)行われます。

測量士補は択一式、測量士は択一式と記述式に分かれており、合格には基準点以上の得点が必要です。

受験資格に年齢・学歴・実務経験は不要。

つまり、誰でも受験可能です。

勉強方法は、測量士補なら独学でも可能ですが、合格率を上げたいなら通信講座の利用が効果的です。

実際、アガルートや東京法経学院などの講座では、過去問の傾向分析や映像講義で効率的に学べます。

「仕事をしながら勉強したい」「短期間で合格したい」人にとって、強い味方です。

測量士・測量士補資格の将来性

インフラの老朽化対策、災害復旧、再開発、リニア中央新幹線などの大型プロジェクトなど、今後も測量士・測量士補のニーズは高まり続けるでしょう。

実際、測量士の有効求人倍率は4.1倍。

この状況は、資格保有者にとって大きなチャンスです。

※北陸地方整備局「建設業界における担い手に関する指標について」より引用

測量士と測量士補の違い

結論から言うと、測量計画を作成できるかどうかと責任範囲の広さが違う、それが測量士と測量士補の大きな違いです。

測量士補とは?

最初に取るなら、まずはこの資格。

測量士補は、測量士が作成した測量計画に基づいて、実際の測量作業を行える資格です。

たとえば、現場でトータルステーションを使った測定作業、GNSS測量、水準測量など、測量の実務作業を担当します。

イメージとしては「測量チームの実働メンバー」として活躍するレベル。

未経験からでも取得しやすく、受験資格に制限がないため、初めての国家資格として人気があります。

実際、受験者の多くは社会人で、その多くが「手に職をつけたい」「測量業界に入りたい」という目的で受験しています。

測量士とは?

キャリアアップを狙うならこちら。

測量士は、測量計画の作成から実施まで、測量業務のすべてを担当できる上位資格です。

測量士補では行えない「測量計画の作成」が可能になるため、仕事の幅と責任が一気に広がります。

現場のリーダーや技術責任者として、チーム全体を指揮する役割を担うことも多く、技術者としてのステップアップに最適です。

測量士を持つ人は、施工管理技士や技術士などへのキャリアパスも開かれ、収入・役職ともに上を目指せるのが大きな魅力です。

難易度と合格率の違い

資格名	合格率	試験内容	難易度	受験資格
測量士補	約30〜50%	択一式28問	初心者向け	制限なし
測量士	約10〜15%	択一式＋記述式	中〜上級	制限なし

測量士は記述式試験があるため難易度が高めですが、測量士補を取得してから実務経験を積み、測量士にステップアップするのが一般的なルートです。

年収・キャリアの違い

資格	平均年収	主な職場	将来性
測量士補	約400〜500万円	測量会社・建設会社	需要安定
測量士	約500〜650万円	測量会社・ゼネコン・官公庁	管理職・独立可能

測量士を取得すれば、現場の責任者や主任技術者として昇進できるチャンスも増えます。

さらに土地家屋調査士資格と併せて独立開業する人も多く、安定収入を得やすいのも魅力です。

どちらを目指すべき?

測量士補	測量士
未経験から測量業界に挑戦したい まずは手に職をつけて転職したい	すでに現場経験がある 測量計画も含めた業務全体を担いたい

ここで一歩踏み出したい方へ

資格取得に向けて最短ルートを歩みたいなら、通信講座の利用が圧倒的に効率的です。

試験の概要と合格率

試験の基本構成

測量士・測量士補試験は、測量士補は「択一式」のみ、測量士は「択一式＋記述式」の構成です。

同じ日に実施されますが、試験形式が異なります。

測量士補は択一式のみなので、比較的取得しやすい資格です。

年1回のチャンス

測量士・測量士補の試験は、毎年5月の第3日曜日に実施されます。

令和7年度(2025年度)は5月18日(日)に実施予定です。

受験料は、測量士補が2,850円、測量士が4,250円。

申込期間は1月上旬〜1月下旬で、インターネットから簡単に申込ができます。

＞＞＞申し込みはこちら(国土地理院HP)

合格率と難易度

測量士・測量士補の試験は、測量士補は比較的合格しやすく、測量士は難関に分類されます。

年度	測量士合格率	測量士補合格率
令和7年	40.2%(例外的に高い)	51.2%
令和6年	13.0%	31.4%
令和5年	10.3%	32.2%
令和4年	14.4%	44.1%

※年度により変動あり

測量士補は、しっかり準備すれば3人に1人は合格できる難易度です。

独学でも合格可能ですが、「仕事が忙しく時間が取れない」「勉強の進め方が分からない」という人は、通信講座のサポートを受けると格段に効率が上がります。

勉強方法の選択肢

勉強方法	特徴	向いている人
独学	費用が安く、自分のペースで進められる。過去問中心。	学習習慣がある人、コツコツ型
通信講座	映像・教材・添削サポートあり。効率的に理解。	忙しい社会人、短期合格を目指す人
専門学校	実習中心で手を動かしながら学ぶ。就職支援あり。	若年層、学生

実際に「半年以内で合格できた」という口コミも多く、忙しい社会人でもスキマ時間で効率的に学べる点が支持されています。

合格までの目安勉強時間

合格のコツ

資格取得にかかる費用・勉強方法

実際にかかる費用は、勉強方法によって大きく変わります。

ここでは、独学・通信講座・専門学校それぞれの費用感と特徴をわかりやすく比較します。

学習方法の比較

勉強法	総費用	学習効率	向いている人
独学	約5,000〜15,000円	時間がかかる	コツコツ学べる人
通信講座	約5〜22万円	効率が高い	忙しい社会人
専門学校	約120〜150万円/年	就職に強い	学生・新卒層

資格取得に必要な費用の内訳

項目	測量士補	測量士	備考
受験料	2,850円	4,250円	年1回の試験
教材・テキスト代	約4,000〜7,000円	約8,000〜15,000円	独学の場合
通信講座費用	約40,000〜90,000円	約100,000〜220,000円	講座により差
専門学校(通学)	約120〜150万円/年	専門学校経由で取得	就職支援あり

資格を取るメリット

測量士・測量士補の就職・転職先とキャリアアップの道

「資格を取ったら、どんな仕事に就けるの?」「収入はどのくらい上がるの?」

この疑問に答えるために、ここでは測量士・測量士補の就職・転職のリアルを詳しく見ていきましょう。

測量士・測量士補は、資格を取った瞬間に”業界から求められる人材”になります。

転職市場での価値が非常に高く、有効求人倍率は4.1倍と高需要なのが特徴です。

測量士・測量士補の主な就職先

平均年収とキャリア別の給与例

■ 測量士の平均年収(全体)

■ キャリア別の年収イメージ

経験・資格	年収の目安	特徴・仕事内容
未経験	約250〜350万円	アシスタント作業中心 現場の流れを学ぶ期間
測量士補(取得直後)	約380〜450万円	測量計画に基づき実務作業を担当
測量士(中堅〜ベテラン)	約500〜600万円	測量計画作成、現場責任者として活躍
主任技術者・管理職	約600〜800万円	現場全体を管理 経験と資格で高収入
独立(土地家屋調査士)	約700〜1000万円以上	実力次第 案件次第で年収1,000万円超も可能

年収を上げる3つのポイント

「資格で収入が上がる」は本当か?

たとえば、同じ会社で働いていても、有資格者には毎月資格手当(5,000〜30,000円)が支給されるケースが多く、
年単位で見ると数十万円の差になります。

さらに、測量士を取得すると営業所の専任技術者の要件を満たせるため、昇進・役職手当がプラスされ、年収が一気に上がります。

測量士・測量士補がキャリアアップできる職種

測量士・測量士補のスキルが活かせる他業界

転職を成功させるコツとおすすめサイト

おすすめの転職エージェント

転職を成功させるための3つのコツ

転職活動の進め方(3ステップ)

まとめ|測量士・測量士補は「手に職」と「安定」を両立できる資格

測量士・測量士補とは、土地や地形の正確な位置・距離・高さを測る「測量」の専門家として認められた国家資格です。

道路や橋、トンネル、建物など、すべての建設工事は「測量」から始まります。私たちの生活や企業活動を支える重要な仕事を担います。

この資格の魅力は、景気やAIの影響を受けにくい安定性と、努力が収入に直結する専門性にあります。

未経験からでも挑戦でき、資格を取れば就職・転職・独立まで幅広い道が開けます。